このページでは、魅力アドバンテージテスト「ハウトゥファシネート(How to fascinate)」タイプ分けのひとつについて、書籍「あなたはどうみられているのか?」から抜粋・編集した内容を記載しています。
人はだれでも他社を惹きつけコミュニケーションするための特性を持っており、それをわかりやすくイメージさせるために、ハウトゥファシネートでは「アーキタイプ」と名付けています。
アーキタイプは42個あり、このページに記載しているのはそのうちの1つだけです。もし42個すべてをざっくり見てみたいならこちらのページへどうぞ。
Table of Contents
トレンドセッター:イノベーション×威信
トレンドセッターってどんな人?
次に来る大きな流れを察知できるトレンドセッター。ファッションであろうと、ガジェットであろうと、消費者やビジネスのトレンドであろうと、トレンドセッターは次に何が流行るのかを知っています。競争心が強く、野心的です。これまでにない解釈で市場機会を捉え、会社の方向性に影響を与えます。
このタイプの人がマーケターなら、常に最新のソーシャルメディア戦術を知っていて、たとえば、Pinterestがまだあまり知られていない時期に、すでにアカウントを持ち、数百人のフォロワーを抱えていたでしょう。マーケティング予算のかなりの額を新しい戦術を試すことに使うタイプです。
もしトレンドセッターがウェブデベロッパーなら、パララックススクローリングや埋め込みツイート、アニメーションなどを取り入れてHTML5のインフォグラフィックスをいち早く制作したタイプでしょう。トレンドセッターは(当然ながら)先駆者的な存在として人々を導きます。しかも多くの場合、未知の分野へと導いていきます。
アーキタイプ・ツイン
アーキタイプ・ツインはあなたのアーキタイプと非常によく似たアーキタイプのことです。使っている上位2つのアドバンテージは同じですが、第1・第2の順番が異なります。ツインについて学ぶことで、人から自分がどう見えているのかを更に別の角度から捉えられます。
アバンギャルド
ダブル・トラブル
強いストレスと感じたり、圧倒されたり、恐怖を感じたりしたとき、いつもの健全なバランスが崩れ、あるアドバンテージの特徴が悪い方に目立ってしまう状態のことです。第1アドバンテージに頼りすぎると、普段は強みとなっている特徴が弱点になってしまいます。
イノベーションを第1アドバンテージとするアーキタイプのダブルトラブルは、アナーキーです。
アナーキー
トレンドセッターを表す5つの形容詞
1.最先端
次の流行を嗅ぎつける天性の嗅覚の持ち主です。常に一歩先を行っていて、これから面白くなるもの、重要になるものに対する鋭い感覚を持っています。
2.精鋭
野心的かつ独創的なアプローチにより、他の人達とは一線を画しています。オリジナリティあふれるその手法は高く評価され、羨ましがられることもあります。このタイプの人に会ったら、ぜひ彼らのアイデアに耳を傾けてみてください。「そんなこと、考えたこともなかったな。でもすごくいい!」と思わせてくれるでしょう。
3.進歩的
トレンドセッターは常に先のことを考えています。周りの人を刺激して前進させ、変化を促します。常に他者の先を行く事業を目指しており、いつものやり方にアレンジを加えることを恐がらず、想定外の方向に進化させていきます。
4.想像力豊か
人の目に留まるような、大体でクリエイティブなアイデアを創出します。アイデアの伝え方もとてもユニークです。
5.とんがっている
トレンドセッターは新天地を切り開きます。流れに逆らって進むことを楽しむタイプです。たとえば、他のみんなが中間業者を通すべきだと言う中で、消費者に保険を直接販売することを主張したりします。
トレンドセッターらしい独自の価値とは?
少しずつ改良するよりも、飛躍的に進歩させることを好みます。製品・プロセス・ビジネスモデルを一新する能力は、トレンドセッターならではの長所です。その思考力と創意工夫で、いつも周りを驚かせます。
将来の先行きが不安な時代にこそ、頼りになるタイプです。他の人には脅威としか思えない状況で、チャンスを見出すことができます。たとえば、変化し続ける状況に製品をうまく適応させ、会社の弱点を一瞬で強みに変えてしまう、といったことをやってのけます。
トレンドセッターは毅然とした態度で改革を実行します。異なる角度でものごとを見ることができます。業界の常識を覆すような視点をもっている人です。
トレンドセッターらしさが生かせない環境とは?
トレンドセッターは、周りの人たちがついていけないほど、新しいことに没頭してしまう場合があります。新しいものを次々に取り入れようとするトレンドセッターに対して「本当にその最新のファイアウォールが必要なのか?既存のものではダメなのか?」とCEOは質問するでしょうし、CFOはもはや呆れ顔かもしれません。
トレンドセッターの良さが生かせるの、ユニークなビジョンを構築し、それを実行できる環境です。
トレンドセッターの良さを生かすには?
景気を見通し、新たなトレンドや出会いなどに敏感な人で、ITマーケティング、ファッションといった、移り変わりの激しい業界で花開くタイプです。自分のアイデアを生かせる環境であれば、スタートアップ企業でも、大手企業でも活躍できるでしょう。
このタイプの人は、入社初日から新鮮なアイデアを出し、貢献してくれることでしょう。進歩的ではありますが、衝動的に動くことはなく、秩序立ててものごとを進めるタイプです。
トレンドセッターのベストパートナーになりうるアーキタイプは?
「仲介者」はトレンドセッターが冷静さを保てるようサポートします。
「善良な市民」は、間違いを防ぎ、厚くなりすぎないよう調整してくれます。
トレンドセッターから学べること
じっとしていることは、多くの場合、後退を意味する。
トレンドセッターへのワンポイントアドバイス
あなたのアイデアは、会社の未来を描く上で役立っていますが、周りがあなたの考えについていけず苦労することもあるようです。あなたのアイデアが顧客にどのような付加価値を提供するのかを、もう少し丁寧に伝えるようにしましょう。どんなお客様にどのようなメリットがあるのか、具体例を挙げて分かりやすく説明してみて下さい。あなたにとって明白でも、みんながすぐに理解できるとは限らないということを、常に心に留めておきましょう。
トレンドセッターのアーキタイプをもつ著名人
アメリア・エアハート(女性飛行士)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88
ドン・ドレイバー(ドラマ『マッドメン』の登場人物)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A1%E3%83%B3_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)
トレンドセッターのキャッチフレーズの一例
最先端の戦略
トレンドセッターがこのキャッチフレーズを具現化し、活躍している例
テディは、一流企業をクライアントにもつコンサルタントで、最先端のメール戦略の構築をサポートしています。彼は、クライアントのコンテンツがどんなに優れていても、コンタクトリストを最適化するプロセスが不可欠だということを知っています。常に前を向いているのがトレンドセッターの特徴です。テディも例外ではなく、各プロセスをワンランク上のレベルへと引き上げる独創的な方法を、常に生み出し続けています。
テディは、ユーザーの行動に従ってコンタクトリストを高度にセグメント化する新たな方法を開発し、開封率とクリック率を大幅に向上させています。また、プロセスの導入後も、週間レポートに目を通し、現状に合わせてキャンペーンの微調整を続け、結果をさらに改善しています。