アナーキー-How to fascinate「イノベーション」のダブルトラブル

このページでは、魅力アドバンテージテスト「ハウトゥファシネート(How to fascinate)」にある、良くないタイプであるダブルトラブルのひとつについて、書籍「あなたはどうみられているのか?」から抜粋・編集した内容を記載しています。

人はだれでも他社を惹きつけコミュニケーションするための特性を持っています。ですが、盲目的になり、自分にとって楽な手法だけに固執すると、長所を殺し短所だけが目立つようになります。ハウトゥファシネートでは、それをわかりやすくイメージさせるために、「ダブルトラブル」と名付けています。

ダブルトラブルは7個あり、このページに記載しているのはそのうちの1つだけです。もし自分に当てはまってしまったり、こんな人が身近にいそうだと思えたら、内容をよく読んで改善のためのコーチングの欄を参考にしてみてください。

アナーキー=イノベーション×イノベーション

イノベーションのスコアが高い人は、創造性に富んでいて、実験好きです。新しい手順を試したり、製品を再開発したり、新たなビジネスモデルを考案したりすることを得意とします。創造力を駆使したコミュニケーションが得意なので、改善やイノベーションを求める組織で大いに活躍できます。

イノベーションのアドバテージが弱点に変わるとき

イノベーションのスコアが高い人は、様々な組織にクリエイティブなエネルギーを吹き込みます。ですが、度を越すと、無秩序で反抗的になる場合があります。第2アドバンテージとのバランスを失うと、「これがうちのやり方です」という言葉を全く聞き入れなくなり、突拍子もない事を行ってはミーティングを中断させるトラブルメーカーになります。

アナーキーモードに入っている人は、ルーチンワークを嫌い、「確実な方法なんかやめて、新しいやり方を実験したらどうか」とみんなにけしかけます。確信による混乱の可能性については全く考えず、他の人が変化に抵抗する理由を理解しょうとしません。

どんな場面でも、新しいチャンスばかりに目を向けます。今ある製品を微調整したり、既存顧客に対するサービスを向上したりという選択肢は、一切頭にありません。新しいことを考え出すのはいいのですが、一つのプロジェクトをきちんと最後までやり遂げずに、新しいことに次から次に手を出すようになります。イノベーションに偏りすぎると、不必要なリスクを負うことがあります。確かに当たれば大成功なのですが、大失敗に終わる危険性も高いのです。

アナーキーモードに入ってしまった人の例

マーセラは非常にクリエイティブで素晴らしい企画を考案します。ですが、彼女のクリエイティビティは少し突飛過ぎる場合があります。また、手順通りに物事をすすめるのが苦手です。イノベーションのアドバンテージが弱点として出てしまうと、回りにいる人は全くついていけずに困惑し、大混乱が生じます。様々なプロジェクトに次々と手を付け、どれもまともに終わらせることがないので、周囲は振り回されくたくたに疲れてしまいます。このモードにはいるとマーセラは、一つのことに全く集中できず、興味の矛先がころころと移り変わります。今では公開しているタトゥやクレジットカードの請求書などが、ダブル・トラブルモードになっている彼女の衝動性を物語っています。

イノベーションのスコアが高いマーセラは、普段は創造という言語を話します。ところがダブルトラブルモードにはいると混沌という言語しか話さなくなり、気まぐれで落ち着きがなくなり、周囲を翻弄します。

自分のクリエイティビティが良くない方向に働いていることに気づいたら、新しいことを探求する際には計画的に行うよう意識したり、プロジェクトをきちんと最後までやり遂げることを肝に銘じることで、上手くバランスを取ることができるでしょう。もう少し現実的な考え方をするよう気をつけることで、きちんと先を見据えながら、生産的な枠組みの中で仕事を進められるようになります。そうすれば、ただ無鉄砲なだけの人ではなくなり、本来の持ち味である先見の明を生かしながら壮大なアイデアを生み出し、クライアントや同僚の期待に応えられるようになるはずです。

アナーキーモードに陥った人へのコーチング

情熱のアドバンテージを使って・・・・・

情熱のアドバンテージを使って、チームのみんなと温かい心の絆を結んで下さい。持ち前のポジティブなエネルギーで、参道を獲得しましょう。

信頼のアドバンテージを活用して・・・・・

信頼のアドバンテージを活用して、一貫性を高めるよう意識して下さい。どんどん出てくるクリエイティブなアイデアに周りがついていけない場合があります。少しスローダウンして、最も重要なアイデアに焦点を絞ってみて下さい。

神秘性のアドバンテージを使って・・・・・

神秘性のアドバンテージは、周りを気にしない奔放さを抑えるのに役立ちます。常に注目の的になる必要はないのです。ときには一歩引いて、周囲の様子を伺うことも大切です。

威信のアドバンテージを使って・・・・・

威信のアドバンテージを使って、最高のアイデアに絞り込み、実現に向けて丁寧に計画を立ててみて下さい。

権力のアドバンテージを使って・・・・・

権力のアドバンテージを使って、会社全体の目標に自分のプランがどのように役立つのかを説明して下さい。

警告のアドバンテージを使って・・・・・

警告のアドバンテージを使って、しっかり計算した上でリリスクを取るようにしてみて下さい。新しいチャンスのメリットとデメリットを秤に掛けて判断しましょう。

 

管理人
ここではパーソナリティ診断を10個以上実際に試し、活用している管理人の僕が性格診断の応用範囲の広大さを伝えたいと思い、コツコツ作っているサイトです。 性格診断との初エンカウントはビジネスパーソン向けプロファイルテストのWealthDynamics(ウェルスダイナミクス)。 その本は、仕事のヒントを求めて多読していたビジネス書のひとつでした。 すぐにテストを受け、その結果に納得して仕事に取り入れ、活用・応用範囲の広さに感心するとともにいくつもの仕事に役立つヒントが得られました。 その後は、性格診断にもいろいろな切り口・根拠によるものがあると知ることになります。ウェルスダイナミクス以外にもいくつも探し、調べ、テストを受けて仕事の参考にし、現在に至っています。 好きな言葉は 「多面性」 「ひとそれぞれ」 「郷に入っては郷に従え」 あなたの人生で少しでも迷う瞬間があるのなら、まず自分を知ることから始めてみませんか。