この記事では、自己省察のための性格定義、エニアグラムのタイプから、自分にぴったりの職業である”天職”の選び方を紹介していきます。
エニアグラムのタイプ別に、天職、適職になりそうな職業を挙げていますので、自分に関係のあるタイプだけを見るのもよし、流し読みして全部見てみるのもよしです。目次の中に自分に当てはまりそうなものがあれば、クリックしてそこだけ見てもらっても構いません。
なお、この記事を見ているあなたは、実はエニアグラムのタイプ5か4である可能性が高いです。
性格タイプの特性から言ってネットでこのような情報を探す可能性が高いのがこの2つだからです。もし自分のタイプを知らないなら、タイプ4と5をチェックしてみましょう。
Table of Contents
エニアグラムのタイプ別 簡易説明+仕事の向き不向き
タイプ1 完全でありたい人
「完全であるには英雄的な努力が必要だ。私はまだそこまで至っていない」と考えています。
自分の中に批判者を住まわせていて、自分自身を常にその批判者が監視しています。
怒りに囚われていることが多く、平静を心がけることで成長につながります。
タイプ1に向く仕事
明確な指針のある組織、細部まで正確さが要求される仕事。経理・財務・科学技術など
タイプ1に向かない仕事
仕事の方針が目まぐるしく変わる職場。分野ではたとえばテクノロジー機器のマーケティングなど。環境では、新しく設立された会社。部分的な情報のみで決断を下さなければならないところもストレスになるので向かない。
タイプ1を必要とする職業
手術室のスタッフ、原子炉の点検チーム、スポーツ競技の審判など
タイプ2 人の役に立ちたい人
「彼らは私がいないとやっていけない」と考えています。
自分の存在意義を感じるのは、たいていが人間関係を通じてであり、他者からの感謝を求めます。助けを求めている人々に対して、タイプ2の人はまるで餌に惹きつけられるように魅力を感じます。
プライドに囚われていることが多く、謙遜を心がけることで成長につながります。
タイプ2に向く仕事
人間関係が重要視される仕事。人事部、ヘルスケアの専門家、サービス業、セールス担当者など
タイプ2に向かない仕事
他人との交流がない職種。灯台守、森林警備員、コンピュータプログラマー、税監査役など
タイプ2を必要とする職業
資金調達の調整。マスメディアへの対応。フレンドリーな空気の中での司会進行、プレゼン。
タイプ3 成功を追い求める人
「最後に勝利をおさめなければ意味がない。敗者に与えられる褒美は無い」と考えています。
自分が十分なエネルギーをつぎ込めばどんなことでも果たせると思っており、ステータスの高い仕事で誰よりも結果を残し輝かしい実績をあげたいと思っています。
欺瞞に囚われていることが多く、正直さを心がけることで成長につながります。
タイプ3に向く仕事
競争相手がたくさんいて、達成すべき目標があり、努力が眼に見える形で報われる職場。高い給与、肩書、仕事の決定権を得られるとやる気が出てくる
タイプ3に向かない仕事
明確な戦略という物がなく、行動よりも熟慮を求められる仕事。タイプ3はじっくり腰を落ち着けていることが苦手で、アイデアを検討したり決定事項を修正したりするのを好まない。他人の質問や意見で自分の手を止められるのも好まない。
タイプ3を必要とする職業
マーケティング、販売、宣伝など。急激な業務の拡張などがあるときは職種によらず有能さを発揮する。能率よく合理的に対処する必要があったり急激な方向転換に耐えられる人材を求めている職場。
タイプ4 特別な存在であろうとする人
「自分には何かが足りず、それを手に入れたい」と考えています。
独自性、独創性がアイデンティティです。隣の芝が青く見え、興味が常に移り変わっていきます。妄想の中に住みしばしば現実の世界を生きていないような感覚にもなります。
嫉妬に囚われていることが多く、感情の落ち着きを意識することで成長につながります。
タイプ4に向く仕事
独創性と個性が重視される仕事。個性で勝負する職種。広告、パフォーマンス・アート、商品のデザイン。
タイプ4に向かない仕事
厳格で没個性の仕事。もしくは単調な仕事。軍隊、保険業、保管業など。
タイプ4を必要とする職業
舞台の上、研究室や製図台で創造する事。ヴォーグ誌のモデル。
タイプ5 知識を得て観察する人
「思考は物質より重要だ」と考えています。
傍観者的な視点をもっているので、非常に多くの行為がくだらないものに思えてしまいます。プライバシーも重視しており引きこもり人とかかわらない事が全く苦になりません。
強欲に囚われていることが多く、執着を放棄することを心がけることで成長につながります。
タイプ5に向く職業
十分に考える時間のある仕事。研究や開発、図書館、コンピュータ・ラボの夜勤。
タイプ5に向かない職業
証券ブローカーなどむき出しの競争意識や対立のある仕事。デパートの受付のような慌ただしいサービス業、保育園の保育士、キャビンアテンダント、ホテルの支配人などのように気配りの必要な仕事。
タイプ5を必要とする職業
優れた分析力が求められる仕事。大学教授、都市計画のプランナー、取締役など。
タイプ6 安全を求め慎重に行動する人
「権威を疑え」と考えています。
他者も自分さえも盲信はせず、常に建設的な批判の目でもってものごとを見ています。権威や規則には従おうとせずこの状況をひっくり返すためには全力を尽くします。
恐怖に囚われていることが多く、勇気をもつことを心がけることで成長につながります。
タイプ6に向く仕事
明確な権威がいて、問題点のはっきりしている環境。誠実さが尊重され、厳しい質問をすることが求められる仕事。大学の研究者、会計監査、調査関係など。
タイプ6に向かない仕事
方向性があいまいだったり、主流派に有利に働く環境。多くの根回しが必要な職場。
タイプ6を必要とする職業
検察官、経理責任者、企画開発部書、従順な部下を持つ部署の責任者。
タイプ7 楽しさを求め計画する人
「あなたは順調、私も順調、みんなそうでしょう?」と考えています。
世界を機会と選択肢に満ち溢れたものとしてみています。常にわくわくする計画があり、前向きに新しい事実を見ることができる人です。
大食に囚われていることが多く、中庸を心がけることで成長につながります。
タイプ7に向く仕事
進取の気質が活かせる、大胆でやりがいのある楽しい仕事。情報が素早く移り変わるペースの早い環境。理論的で未来志向な職場。
タイプ7に向かない仕事
先の見えている面白さのない仕事。反復的で刺激のない仕事。研究員、官公庁の責任者、銀行の出納係、ライン労働者、仕立屋。
タイプ7を必要とする職業
面白いプロジェクトでのブレインストーミングや計画。異なる興味分やでの類似点を発見する役割。大学の学際的な研究コース。政治、ロビー活動。マスコミの政策マネージャー、広報、宣伝。いつまでも溌剌としていて若々しい人に向く職業。アナウンサー、スポーツ用品のセールス
タイプ8 強さを求め自己を主張する人
「私のやり方が嫌なら、やめてもらう」という心の声が常に聞こえています。
攻撃的でちからづよい強引なリーダーですが、その力を他者に与えることもできる決意と思いやりを持った人です。
支配欲に囚われていることが多く、適度な力の行使を心がけることで成長につながります。
タイプ8に向く仕事
競争的な要素があって、建設的なエネルギーのはけ口が得られる仕事。自分の縄張りの中で不満のもとを正せる命令ができる職業。宅地開発者、CEO、軍隊の司令官
タイプ8に向かない仕事
時間のかかる駆け引きや管理責任の分担を必要とする仕事。協働司会者、顧客対応サービスなど
タイプ8を必要とする職業
対立が起こったときの指揮役。ビジネス拡大時の先鋒。法廷弁護士、組合のまとめ役、スポーツチームの監督。
タイプ9 調和と平和を願う人
「平和にいこうよ。波風を立てるものじゃない」と考えています。
意見の一致と平和な職場を望みますが、賛否両論どちらにも肩入れします。両面のプラス面マイナス面どちらも公平に見ているので肩入れをすることができません。対立を何よりも避けたいと思っています。
怠惰さに囚われていることが多く、行動することを心がけることで成長につながります。
タイプ9に向く仕事
全体像を見据えながら様々な情報を考慮に入れることが求められる仕事。地球規模の企画など。
タイプ9に向かない仕事
ペースが速く、目まぐるしく環境が変わり、人と人とのつながりを重視しない職場
タイプ9を必要とする職業
郵政省、行政組織の副責任者、会社の各部署の責任者、企画開発
もっと深く検討するには
この書籍、エニアグラム-職場で生かす9つの性格からいくつかピックアップしてみました。
時代の変化と背景になる国の違いから表現を変えた部分もありますが、これらは書籍内容のほんの一部です。
書籍にはもっと役立つことが載っています。たとえば、
タイプ別の・・・
- 他者の目に映る姿
- コミュニケーションのスタイル
- 言外のコミュニケーション
- タイプ〇とコミュニケーションをとるには
- やる気を起こすには
- 時間の使い方
- タイプ〇に時間をうまく使わせるには
- 交渉
- 訓練と熟達
- モットー
- 基本的な考え
- 気になること
- ものの見方
- 欠点
- 成長するには
- 心がけること
- 歪み
- 美質
- 励みになるもの
- 上司になると・・・
- 他者の目に映る姿
- 衝突のパターン
- 一言アドバイス
- 良い面
- 悪い面
- 良くも悪くもある面
- 安定時(成長の方向性)
- ストレス時(退化の方向性)
- 向く仕事
- 向かない仕事
- あなたを必要とする仕事
もっと多くのことを知ってみたいならぜひ書籍を読んでみてください。
下記は、僕が読んで役立ったと感じた分かりやすい本です。
また、エニアグラム同様の性格分析にMBTI、マイヤーズブリックス性格分析というものもあります。MBTIから見る適正職業の傾向と合わせるとよりあなたに向く仕事が見えてくると思います。