インペリアル-How to fascinate「威信」のダブルトラブル

このページでは、魅力アドバンテージテスト「ハウトゥファシネート(How to fascinate)」にある、良くないタイプであるダブルトラブルのひとつについて、書籍「あなたはどうみられているのか?」から抜粋・編集した内容を記載しています。

人はだれでも他社を惹きつけコミュニケーションするための特性を持っています。ですが、盲目的になり、自分にとって楽な手法だけに固執すると、長所を殺し短所だけが目立つようになります。ハウトゥファシネートでは、それをわかりやすくイメージさせるために、「ダブルトラブル」と名付けています。

ダブルトラブルは7個あり、このページに記載しているのはそのうちの1つだけです。もし自分に当てはまってしまったり、こんな人が身近にいそうだと思えたら、内容をよく読んで改善のためのコーチングの欄を参考にしてみてください。

インペリアル=威信×威信

威信のスコアが高い人は、高い基準を課し、それを達成するやり手であり、人々から尊敬を集めています。野心家で、目標に向かって行動し、毅然としています。細かいところにまで目を光らせ、引き受けたプロジェクトでは必ず素晴らしい結果を残します。上を目指して常に努力する人です。

威信のアドバンテージが弱点に変わるとき

威信タイプは、人から評価されることがモチベーションになるタイプです。ですが、評価や業績ばかりを重視していると、周りからは、高慢な人だと思われてしまう場合があります。物怖じすることなく自分を売り込むタイプなので、その部分が悪目立ちするようになると、賞を見せびらかしたり、高級車をひけらかしたり、自分の手柄を自慢げに吹聴する人というイメージを持たれてしまう危険性があります。

第2アドバンテージとのバランスを失い、威信だけに偏りすぎると、天狗になり、他の人に劣等感を抱かせるような態度を取るようになります。このモードにはいると、成功への道を誰にも邪魔されたくないという気持ちが強くなります。すると、他の人を蹴落としてでも自分が勝ちたいと、激しい競争心を燃やすようになり、チームの結束が損なわれてしまいます。

また、クオリティに過度にこだわるようになり、完璧主義で融通が利かない人、とみられるようになってしまいます。成功のためなら何だってするという姿勢は、周りに「出世のことしか頭にない強引な人」という印象を与えます。

威信が強く出過ぎると、自分の成功のことしか考えていないエゴイストになってしまう危険性があります。

インペリアルモードに入ってしまった人の例

デヴィンは高いスタンダードを持って仕事をする人です。普段はそれが功を奏して、仕事も順調に進み、家族や同僚からも尊敬されています。ところが、ダブル・トラブルモードに入ると、彼の威信のアドバンテージが短所になり、尊大で自己中心的になってしまいます。このモードに陥ると、自分以外の誰のことも気にならなくなります。彼の前では何をやってもダメ出しされるので、誰も関わろうとしなくなり、手伝わなくなります。人を見下すような偉そうな態度をとるので、他の人達との間に溝ができてしまいます。

威信のスコアが高いでデヴィンは普段は卓越という言語を話します。ところがダブルドラブルモードに入ると完璧という言語しか話さなくなり、完璧主義でエゴイスティックになります。

自分がダブル・トラブルモードに入っていることに気づいたら、「卓越へのこだわり」を押さえて「お互いの貢献を認め合える健全な関係の大切さ」を思い出すことで、バランスを取り戻すことができます。もう少し現実的に考える事で、バランスをの取れた本来のコミュニケーション・スタイルを取り戻すことができるでしょう。

インペリアルモードに陥った人へのコーチング

情熱のアドバンテージを使って・・・

情熱のアドバンテージを使って、威圧感を取り払い、温かみのあるコミュニケーションを心がけて下さい。他の人の業績も大切に考えていることを伝えましょう。

信頼のアドバンテージを活用して・・・

サプライヤーや顧客、同僚たちのかけがえのないパートナーになりたいなら、信頼のアドバンテージを活用しましょう。コンセンサスを獲得し、信頼関係を築くことでワンランク上の成功をつかむことができるでしょう。

神秘性のアドバンテージを使って・・・・・

神秘性のアドバンテージを使って、自分の業績を誇示しすぎないように意識してみてください。自分の成功をみんなに示す必要はありません。ときには控えめに。いつも舞台の中央で注目を集める必要は無いのです。

権力のアドバンテージを使って・・・・・

権力のアドバンテージを使って、チームを優しく導き、みんなが行動を起こせるように背中を押してあげて下さい。あなたは周りから尊敬されているのですから、その立場を生かし、(娘に宿題を教えてあげるお父さんのような)穏やかなリーダーシップを発揮して下さい。

警告のアドバンテージを使って・・・・・

チームをまとめる際は、警告のアドバンテージを使います。他のチームメンバーとの対立を避けるために、うまく折り合いをつける方法も学びましょう。

イノベーションのアドバンテージを引き出して・・・・・

自分の中のイノベーションのアドバンテージを引き出して、もっと寛容になるよう心がけましょう。チームに冒険心や創造性をもたらし、チームを元気に盛り上げて下さい。

管理人
ここではパーソナリティ診断を10個以上実際に試し、活用している管理人の僕が性格診断の応用範囲の広大さを伝えたいと思い、コツコツ作っているサイトです。 性格診断との初エンカウントはビジネスパーソン向けプロファイルテストのWealthDynamics(ウェルスダイナミクス)。 その本は、仕事のヒントを求めて多読していたビジネス書のひとつでした。 すぐにテストを受け、その結果に納得して仕事に取り入れ、活用・応用範囲の広さに感心するとともにいくつもの仕事に役立つヒントが得られました。 その後は、性格診断にもいろいろな切り口・根拠によるものがあると知ることになります。ウェルスダイナミクス以外にもいくつも探し、調べ、テストを受けて仕事の参考にし、現在に至っています。 好きな言葉は 「多面性」 「ひとそれぞれ」 「郷に入っては郷に従え」 あなたの人生で少しでも迷う瞬間があるのなら、まず自分を知ることから始めてみませんか。