このページでは、魅力アドバンテージテスト「ハウトゥファシネート(How to fascinate)」にある、良くないタイプであるダブルトラブルのひとつについて、書籍「あなたはどうみられているのか?」から抜粋・編集した内容を記載しています。
人はだれでも他社を惹きつけコミュニケーションするための特性を持っています。ですが、盲目的になり、自分にとって楽な手法だけに固執すると、長所を殺し短所だけが目立つようになります。ハウトゥファシネートでは、それをわかりやすくイメージさせるために、「ダブルトラブル」と名付けています。
ダブルトラブルは7個あり、このページに記載しているのはそのうちの1つだけです。もし自分に当てはまってしまったり、こんな人が身近にいそうだと思えたら、内容をよく読んで改善のためのコーチングの欄を参考にしてみてください。
Table of Contents
ドラマ=情熱×情熱
情熱のスコアが高い人は、同僚、顧客、サプライヤーなど、関わる人みんなとすぐに打ち解けます。思いを伝えるのがうまいので、強力な人脈を築き、人との絆を深めることができます。周りの人とポジティブに関わり合う人です。
情熱のアドバテージが弱点に変わるとき
情熱のスコアが高い人は、他社の気持ちに同調し、寄り添うことができます。ですが、第二アドバンテージとのバランスを失い、情熱だけに偏りすぎると、繊細過ぎて過敏になり傷つきやすくなります。何気ない目つきや言葉に過剰に反応するようになります。
ドラマモードに入ると、感情表現が激しくなり「気分屋で予測不可能な人」と受け取られるようになります。いつも自分の心に正直なのはいいことですが、だからと言って恋人との喧嘩、家庭の問題、上司への不満など、置かれている状況を逐一みんなに知らせればいい、というものではありません。
交渉の場では情熱を強く出しすぎると、不利な立場に追い込まれる恐れがあります。落胆や必死さなど感情をあらわにすることで、せっかくのチャンスが吹き飛ぶ可能性も考えられます。また、情熱だけに偏ると、感情が表に出すぎて、悲劇のヒロインのような振る舞いをするようになる場合もあります。
ドラマモードに入ってしまった人の例
デービットは、フレンドリーで魅力的な人です。調子がいい時は、持ち前の明るさで場を盛り上げます。しかしストレスを抱えていると、期限が悪くなり、お天気屋になります。仕事上の責任にふさわしい行動をするのではなく、気分で行動するようになります。感情の波が激しいので、周りの人も扱いに困ってしまいます。下手に関わると、とばっちりを受ける羽目になるからです。顧客、同僚、友人たちにとっては迷惑な話であり、オフィスの雰囲気も当然悪くなります。
情熱のスコアが高いデービッドは、普段は関係という言語を話します。ところがダブルトラブルモードに入ると、芝居という言語しか話さなくなり、過敏になったり理不尽になったりします。
自分がダブルトラブルモードに入っていることに気づいたら、本来持っているほかのアドバンテージを引き出すよう努めてください。感情をコントロールできるようになります。少し冷静になれば、バランスの取れた本来のコミュニケーションを取り戻せるはずです。
ドラマモードに陥った人へのコーチング
信頼のアドバンテージを使って・・・・・
信頼のアドバンテージを使って、信頼関係を育んでください。その日の気分に振り回されず、発言や態度に一貫性を持たせるよう努めましょう。
神秘性のアドバンテージを使って・・・・・
感情をそのまま表に出さないようにするには、神秘性のアドバンテージを使います。問題に対処するときや、何かを選択するときには、あふれるエネルギーを少し抑えて、もう少し理性的なアプローチを取るといいでしょう。
維新のアドバンテージを使って・・・・・
功績を強調したいときは維新のアドバンテージを使いましょう。情熱タイプは、顧客とすぐに打ち解けることができます。その上で、会社の業績も、すかさずアピールしてください。論理的な根拠を示しつつ、相手の感情に訴えかけることで契約につながるはずです。
権力のアドバンテージを使って・・・・・
権力のアドバンテージは威厳をもたらします。情熱タイプは、元気で人情味があるため、相手に威圧感を与えません。チームをまとめ、みんなの意識を目標に集中させたいときは、権力のアドバンテージが役に立つはずです。
警告のアドバンテージを使って・・・・・
予定通りにプロジェクトを完了させるには、警告のアドバンテージを使います。「頑張ればなんとかなる」という姿勢も大事ですが、それに頼りすぎてはいけません。もっと計画性をもって、隠れた落とし穴がないか事前に確認することも大切です。
イノベーションのアドバンテージを引き出して・・・・・
イノベーションのアドバンテージを引き出して、創造することに情熱をそそぎましょう。新鮮な企画を発案したり、新しい仕事の進め方を試せるようになります。