このページでは、魅力アドバンテージテスト「ハウトゥファシネート(How to fascinate)」タイプ分けのひとつについて、書籍「あなたはどうみられているのか?」から抜粋・編集した内容を記載しています。

人はだれでも他社を惹きつけコミュニケーションするための特性を持っており、それをわかりやすくイメージさせるために、ハウトゥファシネートでは「アーキタイプ」と名付けています。

アーキタイプは42個あり、このページに記載しているのはそのうちの1つだけです。もし42個すべてをざっくり見てみたいならこちらのページへどうぞ。

アバンギャルド:威信×イノベーション

アバンギャルドってどんな人?

アバンギャルドは急進的な考え方をする、進取の気性に富んだリーダーです。

このタイプの人がマーケターなら、次なるキャンペーンの壮大なアイデアを、先に先にと考えていくでしょう。また、デザイナーなら翌年は何が流行るのか、時代の流れを掴んでいるタイプです。あるいは起業家なら、会社の5年先、10年先の未来について、野心的なビジョンをもっていることでしょう。

クリエイティビティにあふれる人なので、ブレストでは大いに活躍します。しかも、アイデアをポンポン出せるだけでなく、そのなかから最高のアイデアを選び抜き、実現する能力も備えています。もちろん細部への配慮も忘れず、常に最高の品質を追求します。

そして、そうした姿勢は、人々の尊敬を集めます。

アバンギャルド・タイプのアーティストは、新しいアイデアをどんどん試します。このタイプには、実験的なコンセプトを考え出す才能をもっている人が多いようです。また、ものごとがどう進展していくのかを予測し、先を見据えるのも得意な人です。

アーキタイプ・ツイン

アーキタイプ・ツインはあなたのアーキタイプと非常によく似たアーキタイプのことです。使っている上位2つのアドバンテージは同じですが、第1・第2の順番が異なります。ツインについて学ぶことで、人から自分がどう見えているのかを更に別の角度から捉えられます。

トレンドセッター

アーキタイプ ”トレンドセッター” とは-How to Fascinate

ダブル・トラブル

強いストレスと感じたり、圧倒されたり、恐怖を感じたりしたとき、いつもの健全なバランスが崩れ、あるアドバンテージの特徴が悪い方に目立ってしまう状態のことです。第1アドバンテージに頼りすぎると、普段は強みとなっている特徴が弱点になってしまいます。

威信を第1アドバンテージとするアーキタイプのダブルトラブルは、インペリアルです。

インペリアル

インペリアル-How to fascinate「威信」のダブルトラブル

アバンギャルドを表す5つの形容詞

1.オリジナリティがある

とてもユニークな人です。ブレストでは、誰も思いつかないようなアイデアを出し、プレゼンでは、誰も使わないような表現を使います。ソーシャルメディアのプロフィールでは、一風変わった写真を使っています。その斬新さが、この人の競争優位性となっています。

2.進取の気性がある

チャンスを見出し、成功へとつなげる驚異的な力を持っています。起業家なら、自ら立ち上げ、成功させ、すでに売却した会社がいくつもある、という人もいるでしょう。大企業の社員なら、新しいプロジェクトをいくつも立ち上げているはずです。じっとしていることはなく、いつも次の大きな何かを目指して動いています。

3.先見の明がある

周りの人にも、未来に目を向けるよう促します。重役会議で誰かが「この製品は顧客満足度が高い」と述べれば、このタイプの人は「ライバル社が今後、より先進的なモデルを発表したときのことまで視野に入れるべきでは?」と指摘します。自己満足に陥ること無く、イノベーションを推し進めます。

4.豪快

大胆な考え方とダイナミックなスタイルで注目を集めます。週に一度の進捗報告会議ですら、楽しく刺激的なものにしてしまう力があります。アバンギャルドの熱意とアイデアはチームのみんなをやる気にさせます。

5.称賛に値する

アバンギャルドはパワフルなリーダーです。競争力があり、成功する人です。アバンギャルドの行動は参考になるので、若手の頃からみんなの注目を集めるでしょう。

アバンギャルドらしい独自の価値とは?

頭の回転が早く、慣例に囚われない新たなソリューションをすぐに考え出すことができます。発想豊かで企画力にすぐれた人です。古いものに新鮮な解釈を吹き込みます。アバンギャルドは試合の流れを変え、ルールを変更します。

プロジェクトに行き詰まっていたり、イノベーションを起こすことに苦戦しているなら、アバンギャルドを起用すべきでしょう。彼らは新しいアイデアをモタラsい、それを高いレベルで実行します。どんな分野においても、アバンギャルドには高いクオリティを期待できます(これは第1アドバンテージの「威信」から来ています)。

アバンギャルドらしさが生かせない環境とは?

同じことを何度も繰り返す仕事を強いると、飽きて、やる気を失います。実験を好み、今あるものに新たな解釈をもたらすのが得意なアバンギャルドには、単調な仕事は不向きです。アバンギャルドの力を引き出したいなら、手順を工夫したり、ルールをつくり直したり、新しいビジネスモデルを考案したりする仕事が向いています。

アバンギャルドの良さを生かすには?

会社の先行きが不安?売上向上のための斬新な企画を求めている?アバンギャルドには、新たなビジネスチャンスや提携先、新製品のアイデアを見つける天賦の才があります。自由な発想の持ち主で、あらゆる場所でチャンスを見出します。さらに「威信」のスコアも高いため、最高のアイデアを実現しようと努めます。

アバンギャルドが最も活躍できるのは、その創造性を思う存分生かせる、動きの早い企業です。一方、古い体質の企業では、新しい風を吹き込む存在となるでしょう。また、革新的な企業は、アバンギャルドが加わることで、ビジネスチャンスを確実に生かせるようになるはずです。

アバンギャルドのベストパートナーになりうるアーキタイプは?

想像力と推進力を備えたアバンギャルドとのバランスがいいのは、慎重にものごとを進める「探偵」です。

アーキタイプ ”探偵” とは-How to Fascinate

落ち着きのある「厳粛」タイプの存在は、何もかもが変わってしまうわけではない、という安心感を与えます。厳粛タイプは、体系的な手法をもたらしてくれるでしょう。

アーキタイプ ”厳粛” とは-How to Fascinate

アバンギャルドから学べること

ビジネスでは、「今流行っていること」を知る必要はない。知るべきは、「将来売れるもの」だ。

アバンギャルドへのワンポイントアドバイス

新たなターゲット層、次のトレンド、新たな出会いなど、未来志向の強いあなたですが、ときには、もう少し地に足を着けることも必要です。

今目の前にあることにじっくり取り組んでみてください。今あなたの周りにいる人に向き合い、あなたのアイデアに対する反応を見たり、彼らが抱いている懸念に耳を傾けたりしてみてください。エネルギーを色んな所に分散させずに、人を説得することに力を注いでみましょう。会社の目標にフォーカスし、あなたがどんな付加価値を生み出しているのかをはっきり示すようにしてみてください。

アバンギャルドのアーキタイプをもつ著名人

パブロ・ピカソ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%AB%E3%82%BD

スティーブ・ウイン(実業家)

https://en.wikipedia.org/wiki/Steve_Wynn

アバンギャルドのキャッチフレーズの一例

将来を見据えた創造性

アバンギャルドがこのキャッチフレーズを生かし、活躍している例

エミリーは、広告代理店に務めるグラフィック・デザイナーです。彼女の会社では最近、あるクライアントの仕事に取り組んでいます。大型案件なので、かなりの利益が見込めそうです。ただ、ひとつ問題がありました。クライアントが古いデザインにこだわって、変えたくないと言っているのです。ですが、すぐにでも変えないと、時代に取り残されてしまいます。

そこでエミリーは、自身のアドバンテージを生かし、ブランドを再生させる最先端のデザインの制作に取りかかりました。彼女は進歩的なスタイルで尊敬を集めている業界トップのデザイナーの作品を参考にしながら、クライアントのメッセージを見事に伝える、魅力的なビジュアルを完成させました。第1アドバンテージが「威信」である彼女は、クオリティを引き上げる方法を熟知しているため、昔からのデザインを大きく変更すること無く、古くさいイメージを一新させることに成功しました。

管理人
ここではパーソナリティ診断を10個以上実際に試し、活用している管理人の僕が性格診断の応用範囲の広大さを伝えたいと思い、コツコツ作っているサイトです。 性格診断との初エンカウントはビジネスパーソン向けプロファイルテストのWealthDynamics(ウェルスダイナミクス)。 その本は、仕事のヒントを求めて多読していたビジネス書のひとつでした。 すぐにテストを受け、その結果に納得して仕事に取り入れ、活用・応用範囲の広さに感心するとともにいくつもの仕事に役立つヒントが得られました。 その後は、性格診断にもいろいろな切り口・根拠によるものがあると知ることになります。ウェルスダイナミクス以外にもいくつも探し、調べ、テストを受けて仕事の参考にし、現在に至っています。 好きな言葉は 「多面性」 「ひとそれぞれ」 「郷に入っては郷に従え」 あなたの人生で少しでも迷う瞬間があるのなら、まず自分を知ることから始めてみませんか。