このページでは、魅力アドバンテージテスト「ハウトゥファシネート(How to fascinate)」タイプ分けのひとつについて、書籍「あなたはどうみられているのか?」から抜粋・編集した内容を記載しています。
人はだれでも他社を惹きつけコミュニケーションするための特性を持っており、それをわかりやすくイメージさせるために、ハウトゥファシネートでは「アーキタイプ」と名付けています。
アーキタイプは42個あり、このページに記載しているのはそのうちの1つだけです。もし42個すべてをざっくり見てみたいならこちらのページへどうぞ。
Table of Contents
マスターマインド:権力×神秘性
マスターマインドってどんな人?
マスターマインドは、周りの人が他の人に気を散らすことなく、長期的な目標に集中できるように環境を整える人です。静かながら、しっかりとしたリーダーシップを発揮します。知的で整然としたマスターマインドは、控えめなアプローチによって人々を魅了します。
たとえばこのタイプの人に、ポッドキャスト配信のためのインタビューをした場合、自分の業績を積極的に語ろうとはしないので、「謙虚しぎる」と感じるかもしれません。インタビューでは、質問に対して慎重に考えてから、微妙なニュアンスにまで気を配って答えるでしょう。また、専門分野に関する質問だけに答え、個人的な質問は避けようとする傾向があります。
マスターマインドは単独行動を好み、自分のことは自分で決めるほうがやりやすいと感じるタイプです。チェスプレイヤーのように、常に2手先まで考え、周囲の反応を注意深く観察します。公平さと体系的なアプローチにより、人々の尊敬を集める人です。
アーキタイプ・ツイン
アーキタイプ・ツインはあなたのアーキタイプと非常によく似たアーキタイプのことです。使っている上位2つのアドバンテージは同じですが、第1・第2の順番が異なります。ツインについて学ぶことで、人から自分がどう見えているのかを更に別の角度から捉えられます。
ベールに包まれた強さ
ダブル・トラブル
強いストレスと感じたり、圧倒されたり、恐怖を感じたりしたとき、いつもの健全なバランスが崩れ、あるアドバンテージの特徴が悪い方に目立ってしまう状態のことです。第1アドバンテージに頼りすぎると、普段は強みとなっている特徴が弱点になってしまいます。
権力を第1アドバンテージとするアーキタイプのダブルトラブルは、攻撃者です。
攻撃者
マスターマインドを表す5つの形容詞
1.秩序立っている
自分のアイデアを明確に伝えるのが得意な人です。マスターマインドの対応は慎重で、理にかなっています。たとえばツイッターアカウントがハッキングされた、というような窮地に立たされても、冷静に事態を把握し、一つひとつ手順を追って対策を施し、被害を最小限に抑えまsう。そして、穏やかながら毅然としたトーンでフォロワーにそのことを通知するでしょう。
2.緊張感がある
目標達成にエネルギーを注ぐことができます。取締役会の議長を努めたなら、議論が脱線しないよう着実に進行します。変化の激しい環境でも、優先事項に集中して取り組むことができる人です。
3.独立独歩
解決策を自分1人で決める傾向があります。自分の仕事の段取りは自分で決めたいタイプで、チームメンバーにもそれぞれ独立して作業することを期待します。明確なチーム目標を設定したら、あとは各自が自分のやり方で進めてください、というスタンスです。
4.控えめ
目立とうとせず、黙々と計画を実行します。野心的ですが、それをあからさまに表に出すことはありません。自分が手柄をアピールしなくても、結果が語ってくれる、と考えるタイプです。
5.複雑
多層的なパーソナリティの持ち主。しっかり主導権を握ってはいますが、プライバシーを守ろうとするので、自分の考えをすべて明かすわけではありmさえん。自分のどの部分を人に見せるかを慎重に選びます。
マスターマインドらしい独自の価値とは?
重要な決断を下すことを厭いません。複雑な情報を取り込んで、分析する能力に長けており、感情よりもデータに基づいて決断します。ものごとをじっくり考えるタイプで、毅然とした態度で行動します。マスターマインドは、混沌とした状況でも冷静さを失わない、生まれつきリーダーに向いた人です。
マスターマインドらしさが生かせない環境とは?
実験したり、頻繁にコミュニケーションをとったり、陽気なパーティを開いて人を集めたりするタイプではありません。どちらの道に進むか確信がもてるまで様子を見たがります。大きな目標を立て、それを体系的に実現していきます。
マスターマインドの良さを生かすには?
マスターマインドは、黙々と計画を実行し、結果を出します。マスターマインドの力を最大限に引き出すには、ある程度の独自裁量を与えることです。マスターマインドが部下の場合、細かく口出しするとうまく行きません。目標を明確にしたら、進め方は任せてしまったほうがいいでしょう。
マスターマインドと親密になるのは難しいかもしれません。手の内をすべて見せることはなく、プライベートもめったに明かさず、詮索されるのも好きではありません。謎めいた雰囲気の人だと思われる場合もあれば、そっけないと感じさせることもあるでしょう。
マスターマインドのベストパートナーになりうるアーキタイプは?
グループの計画を実行するのが得意で、行動力があって積極的な「闘士」。
切迫感をもたらし、細かい部分に目を光らせる「学者」。
マスターマインドから学べること
不言実行の人は、多くのことを成し遂げられる。
マスターマインドへのワンポイントアドバイス
あなたは強いリーダーであり、会社の目標を達成できるよう、チームの力を集中させることができる人です。権威を持って人を指揮するのが得意なあなたですが、ときには「情熱」のアドバンテージを使ったほうが効果的な場合もあることも覚えておいて下さい。たとえば、偉業を成し遂げることへの興奮を表に出したり、製品に対する熱い思いを伝えたりしてみてください。プレゼンに、温もりや感情的な要素をプラスすると、より早く心の繋がりを築けるようになるでしょう。
マスターマインドのアーキタイプをもつ著名人
マーク・ザッカーバーグ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0
チャールズ皇太子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA_(%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA)
マスターマインドのキャッチフレーズの一例
秩序だったシステム
マスターマインドがこのキャッチフレーズを具現化し、活躍している例
マスターマインドは、独立独歩でものごとを実践していく人、というイメージがあります。冷静にその場をしっかりと掌握するリーダーであり、明確な定義のある、段階的なプロセスを提供することに秀でています。
弊社のクライアントの1人で、マスターマインドであるグレッグは、雑然としたセールスファネル(製品の認知から購買までの間に顧客が絞り込まれていくプロセス)を、組織化された再現可能なシステムに変換するという法人向けサービスを提供しています。グレッグは、顧客企業の営業マネージャーと協力しながら、それまでその場しのぎで済ませていた業務を見直して整理し、「秩序だったシステム」をつくり上げていきます。彼は常に「秩序だったシステムづくり」を前面に押し出しているため、彼に何を期待できるのかが見込み客にもすぐ伝わります。