このページでは、魅力アドバンテージテスト「ハウトゥファシネート(How to fascinate)」タイプ分けのひとつについて、書籍「あなたはどうみられているのか?」から抜粋・編集した内容を記載しています。

人はだれでも他社を惹きつけコミュニケーションするための特性を持っており、それをわかりやすくイメージさせるために、ハウトゥファシネートでは「アーキタイプ」と名付けています。

アーキタイプは42個あり、このページに記載しているのはそのうちの1つだけです。もし42個すべてをざっくり見てみたいならこちらのページへどうぞ。

コーディネーター:警告×情熱

コーディネータってどんな人?

あらゆるプロジェクトに、ステップ・バイ・ステップの現実的なアプローチをもたらす人です。どうすれば一番うまくいくのかを直感的に判断することができ、仕事に遅れが出そうな時には、その遅れに伴うコストの増大や収益の減少など、様々な問題をすばやく指摘します。

細かいことを精査するのが得意なだけでなく、チームのことを心から考えている人です。たとえば月曜日のミーティングで、コーディネーターは、週末どう過ごしたかなどの雑談をしながら、みんなの様子に気を配ります。おしゃべりのあとは、ぱっと気持ちを切り替え、その週のタスクと潜在的なボトルネックについての話し合いに集中して取り組むでしょう。

コーディネーターは、悪い結果を避けるために最善を尽くします。細部にこだわり、理路整然と仕事を進め、締切を守ることを樹脂します。チームみんなが同じ方向を向き、みんなが満足して仕事に取り組めるよう、計画やリソースを調整します。それが「コーディネーター」と呼ばれる理由です。

アーキタイプ・ツイン

アーキタイプ・ツインはあなたのアーキタイプと非常によく似たアーキタイプのことです。使っている上位2つのアドバンテージは同じですが、第1・第2の順番が異なります。ツインについて学ぶことで、人から自分がどう見えているのかを更に別の角度から捉えられます。

オーケストレーター

アーキタイプ ”オーケストレーター” とは-How to Fascinate

ダブル・トラブル

強いストレスと感じたり、圧倒されたり、恐怖を感じたりしたとき、いつもの健全なバランスが崩れ、あるアドバンテージの特徴が悪い方に目立ってしまう状態のことです。第1アドバンテージに頼りすぎると、普段は強みとなっている特徴が弱点になってしまいます。

警告を第1アドバンテージとするアーキタイプのダブルトラブルは、コントロールフリークです。

コントロールフリーク

コントロールフリーク-How to fascinate「警告」のダブルトラブル

コーディネーターを表す5つの形容詞

1.建設的

その場の状況をすばやく読み取ることが出来ます。このタイプの人がマーケティング部のマネージャーなら、作成する週次報告書は非常に完結で分かりやすいものとなるでしょう。添付されている表には主要業績指標やコメントが添えられ、完了済みの項目、期限が迫っている目標、解決すべき課題などが箇条書きでリストアップされています。また、マーケティング効率を注意深く見直し、チームの力と与えられた予算を最大限に活かす方法を見出そうとするでしょう。

2.きちんとしている

秩序立った方法でものごとを進めます。旅行前にパッキングするときは、靴下と下着を最初に入れ、その後ボトムス、トップス、洗面用具は最後・・・など、いつも同じ順番で、同じ場所に詰めていきます。スーツケースの中身は、まるで時計職人の道具箱のように整っています。

3.実際的

それぞれの行動がどのような影響を及ぼすのかを考え、その最終結果を常に認識しています。たとえば、著名人による推薦を利用した宣伝戦略を提案する際は、そのメリットだけでなく、コストや潜在的なデメリット(その著名人がスピード違反で捕まるなど)も忘れず指摘するでしょう。

4.面倒見がいい

チームに対する忠誠心が厚く、メンバーの様子に気を配ります。同僚が苦戦していれば手を貸し、子供が病気で学校を休んでいるメンバーがいれば、なるべく早く帰れるように仕事量を調整するなど、積極的に協力します。

5.敏感

注意深く観察する人です。チーム目標に対する各メンバーの達成度を細かく把握しています。

コーディネーターらしい独自の価値とは?

コーディネーターは少人数のチームをやる気にさせるのが得意です。その熱意と推進力でチームメンバーの心を掴みます。また、納期意識が高く、プロジェクトを計画通りに進めます。

もしコーディネーターが人事部長なら、たとえば、「社員の声を集める取り組み:の必要性に関して、バランスの取れた意見を述べるでしょう。その取組は社員に力を与え、会社に貢献していると感じさせることができる(ひいては離職率の低下につながる)と説明した上で、社員の意見が収益向上とコスト削減に役立った例を挙げるでしょう。さらに、この取組を成功させるために、上級管理者がコミットすべきポイントも指摘するはずです。

コスト削減策が必要な場合は、コストを考えつつ、リストラを行った際に残った社員が受ける影響についても考慮します。定量的な情報も、定性的な情報もどちらも同じようにうまく扱うことができる人です。

コーディネーターらしさが生かせない環境とは?

必要に迫られていない限り、現状を大きく変えようとするタイプではありません。また、次々に新しいアイデアがひらめくタイプでもありません。どちらかというとリスクを回避する傾向があります。だからこをチームが横道に逸れないよう導くことができるのです。構造化された環境で力を発揮し、小規模なチームで仕事をすることを好みます。

コーディネーターの良さを生かすには?

「イノベーション」のスコアが高いスタートアップ企業において、このタイプの人は、チームに必要なブレーキ役となるでしょう。リスクやそれに伴うコストを指摘し、拙速な決断に走らないよう食い止めてくれます。また、いったんプロジェクトにゴーサインが出たら、最小限のリソースで最大限の結果を出せるようプランニングし、予算オーバーにならないよう財布の紐をしっかり締めてくれるでしょう。

大手企業では、経営やプロジェクトの管理の仕事に就く場合が多いかもしれません。年間事業計画や予算の作成はお手のものです。また、部下がこのタイプなら、上司を喜ばせようと必死に頑張り、定期的に詳細な進捗レポートを上げるので、上司は、彼らが今何に取り組んでいるのかを常に把握しておくことができるでしょう。

コーディネーターのベストパートナーになりうるアーキタイプは?

コーディネーターはリスクを回避する傾向があるので、先を見据え、未知のものを積極的に受け入れる「トレンドセッター」と組むといいでしょう。

アーキタイプ ”トレンドセッター” とは-How to Fascinate

このふたつのタイプがタッグを組むことで、メリットとデメリットを秤にかけつつ、新たなチャンスをうまく生かせるようになるでしょう。

コーディネーターから学べること

自分の行動がもたらすネガティブな結果を認識しておくべきである。

コーディネーターへのワンポイントアドバイス

あなたは優れたプロジェクトマネージャーであり、常に締め切りを意識して動いています。それはすばらしいことだと思います。とはいえ、失敗が引き起こす問題ばかりに意識を向けすぎると、チームを萎縮させてしまう恐れがあります。

失敗したときの悪い結果の話ばかりするのではなく、成功したときのことを思い描けるようにしてみてください。「情熱」のアドバンテージをもっと意識的に使って、チームのやる気を引き出し、みんなと心のつながりを築きましょう。

コーディネーターのアーキタイプをもつ著名人

デビッド・アレン(コンサルタント)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%B3

メアリー・ポピンズ(児童文学の主人公)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%BA

コーディネーターのキャッチフレーズの一例

実際的な創造力

コーディネーターがこのキャッチフレーズを具現化し、活躍している例

シャロンは、小さなPR会社のコミュニティ担当マネージャーです。初の大型クライアントから、今度発売になる新製品を口コミで広めたいとの依頼がありました。チームの誰かが認識度を一気に上げられそうな壮大なアイデアを提案しましたが、その案はコストが膨大にかかり、持ち出しが大きくなりすぎるため、実現が難しそうです。そこでシャロンは、持ち前の実際的な創造力を駆使して、別の方向性を探ることにしました。何がうまくいくかわからない手探り状態の現時点では、あまり費用をかけず、人々の心の繋がりを気づくことができる草の根キャンペーンから始めることにしました。こうして、予算内でそのクライアントのためのキャンペーン実施が可能となりました。

管理人
ここではパーソナリティ診断を10個以上実際に試し、活用している管理人の僕が性格診断の応用範囲の広大さを伝えたいと思い、コツコツ作っているサイトです。 性格診断との初エンカウントはビジネスパーソン向けプロファイルテストのWealthDynamics(ウェルスダイナミクス)。 その本は、仕事のヒントを求めて多読していたビジネス書のひとつでした。 すぐにテストを受け、その結果に納得して仕事に取り入れ、活用・応用範囲の広さに感心するとともにいくつもの仕事に役立つヒントが得られました。 その後は、性格診断にもいろいろな切り口・根拠によるものがあると知ることになります。ウェルスダイナミクス以外にもいくつも探し、調べ、テストを受けて仕事の参考にし、現在に至っています。 好きな言葉は 「多面性」 「ひとそれぞれ」 「郷に入っては郷に従え」 あなたの人生で少しでも迷う瞬間があるのなら、まず自分を知ることから始めてみませんか。