Kolbe A index(コルベAインデックス)テスト結果の見かたを解説【コルベインデックス】

海外を中心に数多くの企業・教育機関で用いられている心理テスト「コルベインデックス」。

日本語化されていないので、テストも結果もすべて英語です。

それほど難しい英語じゃないので開発者のKindle本を見ながら読み解いていくのもよい方法ですが、この記事では時間が無い方のために「コルベAインデックステスト結果の見かた」を紹介します。

コルベインデックスの見かた-前提条件

前提1:4つの指標×割合で表される

コルベAインデックス(以下単にコルベ)の結果は、4つの要素それぞれに対して1~10の数字で表されます。

要素は下記の通り。それらが4本のシリンダーの形をとっていて、テスト結果の数字の分だけ押し下がります。

  • Fact Finder(ファクトファインダー)
  • Follow Thrw(フォロースルー)
  • Quick Start(クイックスタート)
  • Implementor(インプリメンター)

各指標について、後から詳しく触れていきます。

 

前提2:数字の大小は重要ではない

コルベでは指標がシリンダー状で表されており、色の面積に差が出ています。そのため数字が大きいほど優秀そうな印象になってしまっていますが、優劣はありません。

下記の例では単に5-4-7-3と読みます。

 

この指標(シリンダー)のひとつひとつを「アクションモード」と言います。
各シリンダーは3つのゾーンに分かれていて、
数字が
1~3ならCounterAct(抵抗する)、
4~6ならReAct(適応する)、
7~10ならInitiateAction(固執する)と解釈します。

そして数字が大きいほどその要素に沿った行動をとり、数字が小さければ逆の行動をとりやすくなります。

各指標が表す意味

[赤] 事実の収集スタンス、ファクトファインダー

まず、赤いシリンダーのFactFinder
これは事実やデータに対してどういう行動をとるか、どの程度執着するか、 論理的に対処する傾向があるかといったもの。

数字が低ければ単純化して直感的に概要を理解し対応しようとする。
真ん中あたりなら集めた事実から本質をつかもうとし、単純化も執着もとくにしない。
数字が大きければ丁寧かつ戦略的に多くの事実を集めて行動することがまったく苦ではないということ。

私はちょうど真ん中の5でした。当てはまることがあるか思い返すと、WEBサービスやシステムではまず感覚的に全体像を把握してからでないと細部が頭に入ってこないタイプのようです。

[青] 仕組みづくりとの親和性、フォロースルー

次の青いシリンダーはFollow Thru
秩序立てて管理し、システマチックに物事をこなしていくことを望むという要素。
数字が小さいとマルチタスクで処理したりショートカットを探したり、規則正しいルールは苦手なのでさっさと終わらせようとします。
真ん中ぐらいならその仕組みやルールをメンテナンスし正しく使えるように維持管理、流れに身を置きます。
数字が大きいならそう言った仕組みを積極的に作り体系立ててシステマチックに対応するのが心地よい自然な行動となります。

私はGTDジプシーといえるほどふらふらとツールを変える傾向があります。使い始めても自分に問題があると感じることが多いです。
頭の中では細部にわたって細かく管理し使いこなそうと思うのですが、その使い方だと3日と持ちません。1日もできないこともしばしば。

[緑] 変化への許容度を測るクイックスタート

緑のシリンダーはQuick Start
変革し、新しいものを取り入れることに対する許容度がどの程度かを見ます。
数字が小さいと保守的です。安定を好み、変えることへの恐怖心が本能的にあり変化へ抵抗しがちです。
数字が真ん中ぐらいなら変化への抵抗感はありませんが、そうなる前によく吟味して慎重に事を運びます。
数字が大きいと積極的に未知の物事にチャレンジし、変化すること自体を好むタイプです。行動力がある反面、慎重さに欠けて危うい面もあります。

確かに変化ありきでものごとを判断する傾向はあります。保守的さは欠片もないですね。
大前研一氏のBBT大学への集客ツール、MBA 診断でも自分のモチベーションは100%変化でした。ほかに出世欲とか社会貢献とかいろいろあったんですがそれらはゼロ。極端な結果でした。

[黄] 物質的か思考的か、インプリメンタ-

黄色のシリンダーはImplementor
精神か物体か、どちらにより自然に寄っていくか、のようなことです。
数字が低い場合はまずイメージが浮かび否応なく頭の中で処理してしまう傾向にあります。
数字が真ん中あたりならイメージしてアウトプットし、バランスよく対処します。
数字が大きければ形あるものに対して意識が向きやすく、事物に関わり対処しそしてフィードバックを得てさらに目の前のことに集中していきます。

私はまずイメージありきのタイプだと自覚しているのでこれは納得です。事物に対する執着というか積極性はあまりないようです。手に職を、と思って細工系の技術に手を出したりしましたが続きません。

各指標ごとの見かた

12のエリア分けによる違い

Kolbe社のサイトより。

http://www.kolbe.com/why-kolbe/kolbe-wisdom/twelve-ways-to-solve-problems/

エネルギーのピラミッド

各シリンダーごとのパーセンテージを示したものがこの図で、テスト結果のシリンダーの割合が細かくパーセントで出ています。

これは、100%のエネルギーを持っているとするならどの程度をそれぞれの要素に割り振って行動すれば最も生産性が高くなるかを表しています。

そして多い順に要素を並べると下記の矢印になります。
下記事例では37%問題解決に意識を向け、26%事実を集めて整理し、21%体系立ててプロジェクト化し、16%考えて整理しタスクに落とし込んでいく・・・
というやり方をすれば、効果的に進められるという目安になります。

 

また、これ以外にも詳しい解説PDFファイルが付きます。20枚ほどのレポートでFact Finder・Follow Thrw・Quick Start・Implementorの各結果ごとに、どう行動すれば本能に沿ったものになるか、やるべきことしないほうがいいこと、などが書かれています。

 

コルベインデックスは行動につなげるツール

Kolbeの診断に限らず結果を見てあれこれ考えるだけでは単なる暇つぶしです。

行動につなげてこそ意味があり、Kolbeは効果的な行動を明らかにしてくれるツールです。

今度は行動を変えれば結果が変わるとよく言われますが、手探りではどう変えていいのかわかりづらいのも事実。

コルベインデックスで最適なの行動を教えてくれるツールです。まだやったことがないのであれば、ぜひ下記の記事を参考にチャレンジしてみてください。

>>Kolbe(コルベ)の概要・特徴・性格タイプの活かし方

[clink url=”https://smtlabo.com/what-is-kolbeindex”]

管理人
ここではパーソナリティ診断を10個以上実際に試し、活用している管理人の僕が性格診断の応用範囲の広大さを伝えたいと思い、コツコツ作っているサイトです。 性格診断との初エンカウントはビジネスパーソン向けプロファイルテストのWealthDynamics(ウェルスダイナミクス)。 その本は、仕事のヒントを求めて多読していたビジネス書のひとつでした。 すぐにテストを受け、その結果に納得して仕事に取り入れ、活用・応用範囲の広さに感心するとともにいくつもの仕事に役立つヒントが得られました。 その後は、性格診断にもいろいろな切り口・根拠によるものがあると知ることになります。ウェルスダイナミクス以外にもいくつも探し、調べ、テストを受けて仕事の参考にし、現在に至っています。 好きな言葉は 「多面性」 「ひとそれぞれ」 「郷に入っては郷に従え」 あなたの人生で少しでも迷う瞬間があるのなら、まず自分を知ることから始めてみませんか。