学校が合わなくても問題なし!ハワード・ガードナーによる7つの才能論

  • 学校成績はトップクラスなのに卒業後パッとしない人
  • 学生時代おちこぼれだったのに起業して活躍してるビジネスパーソン

みなさんの周りにもいるんじゃないかと思います。

なぜなんだろう?と考えたことがある人も多いはず。

 

この現象について1980年代にハワード・ガードナー氏が著書「Frames of Mind(心の構成)」で7つの才能として表現しています。

 

学校教育で主に評価されるのは、そのうちの1つだけ。その1つの才能に恵まれた人(教師)が、その1つの才能を育てる場所が学校です。

ですので、学校の成績が良くなくても、あきらめることはありません。

価値ある才能はまだ6つも残っています。

 

では、その6つの才能とはなんなのか?

Frames of Mindを取り挙げたロバートキヨサキ氏の著書から引用し、この記事で紹介していきたいと思います。

学校で評価される才能・力を発揮するタイプ

 

1.言語的才能

主に学校教育で重視されるのがIQと呼ばれる言語的才能。最近は子どもたちの個性を引き出す方向にシフトしていっている面もありますが、基本的に数値で管理されるのは言語的才能です。

言語的才能
現在の教育システムが人のIQを測る基準としているのはこの才能だ。読み書きのために人間が生まれつき持っている能力を示す。情報を集めたり、交換するのによく使う方法のひとつなので、この才能は非常に重要だ。ジャーナリスト、文筆家、弁護士、教師などは多くの場合、この才能に恵まれている。

 

学校で はかれない残り6つの才能

ハワード・ガードナー氏の「Frames of Mind」で挙げられている残り6つの才能。これらは、画一的な学校教育ではなかなか日の目を見ることはありません。

1つめの言語的才能に続いて、2つ目はこちらです。

2.数学的才能

数学的才能
これは数字で表されるデータを取り扱う才能だ。当然ながら、数学者はこの才能に恵まれている人が多い。世紀の教育を受けたエンジニアは、言語的才能と数学的才能の両方に恵まれている。

こちらの数学的才能は学校教育には含まれない(範疇を超える)ことも多々あります。
フィクションですが、「容疑者Xの健診(東野圭吾原作)」の石神哲也。映画版で堤真一が演じた役です。数学的才能を持った人のステレオタイプはこういったイメージです

 

3.空間的才能

空間的才能

芸術家やデザイナーなどの創造的な仕事に関わる人の多くがこの才能を備えている。建築家は1から3までの才能を兼ね備えていなければならないとも言える。なぜなら、その仕事をするには、言葉、数字、それに創造的な設計の能力が必要だからだ。

いわゆる芸術家的センスが空間的才能。3次元的、感覚的、直感的。

 

4.身体的才能

身体的才能
優秀なスポーツ選手、ダンサーなどが持っているのがこの才能だ。身体的才能には恵まれているが、学校の成績が悪いという人はたくさんいる。そういう人たちは多くの場合、何かをやることによって学ぶタイプの人だ。この方法はよく実践的(ハンズオン)学習方法と呼ばれる。身体的才能に恵まれた人は、機械や建設に関わる仕事に興味を持つことが多い。日曜大工や料理教室が大好きという人もいるかもしれない。このタイプの人は見たり触ったりやってみることによって才能を発揮する。レーシングカーを設計する人には1から4までのすべての才能が必要だと言っていいだろう。

スポーツ選手に多い身体的才能は、筋力や柔軟性もそうですが、それだけでは説明のつかない身体センスも含みます。体の使い方を通して学習するという言語的才能とは異なる学習スタイルが特徴です。

 

5.音楽的才能

音楽的才能
これは楽器を手にすると、すぐにそれに馴染んでしまう人たちが持っている才能だ。そういう人たちは音楽を聴くとまるで魔法のように、耳にした音が何であるかが分かる。この種の才能を持っている人は、交響楽団やロックバンドに参加するなどして音楽的な活動をしているときに一番幸せを感じる。

音楽的才能は確かに別格の威厳があります。絶対音感と呼ばれるものもそのひとつ。

 

6.対人的才能

対人的才能
他人と気軽に話ができる人たちが持っている才能がこれだ。カリスマ的な魅力をもつ話して、偉大な歌手、説教者、政治家、俳優、セールスマン、講演者などはたいていこの才能に恵まれている。

コミュニケーション力も才能とひとつと定義されています。引っ込み思案なこどもでも対人関係を築けない人でも、”全てにおいて劣っている人間”ではありません。

 

7.内省的才能

内省的才能
よく「感情面の知性(WQ)」と呼ばれるのがこの才能だ。つまり私達が自分自身に何を語りかけるかがこれにあたる。たとえば、恐怖心を抱いたり怒ったりする場合、この才能が働く。私たちは頭脳的な知識の不足ではなく、失敗を恐れる気持ちのせいで失敗することがよくある。私の知り合いにも、学校の成績はよかった、間違いを犯したり失敗するのが怖くて、実力以下の成功しか得られない頭のいい人がたくさんいる。本来なら金儲けを楽しめるはずなのに、お金を失うことに対する恐怖心が大きいというだけの理由で金儲けが出来ない人はたくさんいる。

最後は自分と向き合う内省的才能。EQというのもここ最近よく聞くようになりました。

 

7つの才能論まとめ

このようにして人が持つ才能を俯瞰的に見てみてみると、学校という狭い範囲での優劣はいびつなものに感じます。

学校の成績がよかろうがそれは言語的才能によるランク付けをされている学校という特殊環境にいたからであって、それが人としての序列ではありません。

例え学校が合わなくても良い成績を取らなくても十分に生きていけますし、世の中に価値を提供するやりかたも無数にあるはずです。

こういった考え方に気づかせてくれる本を小中学生の時に知っておくと人生が大きく変わるきっかけにもなるでしょう。

 

この記事で紹介している人間の7つの才能について書かれた本はの原書はこちら

Frames of Mindについて、投資家で教育者のロバート・キヨサキ氏が「金持ち父さんの子どもはみんな天才」で取り挙げています。それは下記の「金持ち父さんの子供はみんな天才」

この本ではロバートキヨサキ氏の子ども時代の話から現代の教育について、子供の才能の話などが満載です。

その中で才能をはかるテスト「コルベインデックス」の開発者キャシーコルベ氏とのやりとりもでてきます。氏は直接キャシー氏から指南を受けて、今までの自分の行動、得手不得手が非常に腑に落ちたそうです。

このテスト、現在オンラインで受けることができます。仕事にも対人関係にもお金との付き合い方にも影響を与えるこのテスト、有料ですがその価値はあります。ぜひやってみてください。

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管理人
ここではパーソナリティ診断を10個以上実際に試し、活用している管理人の僕が性格診断の応用範囲の広大さを伝えたいと思い、コツコツ作っているサイトです。 性格診断との初エンカウントはビジネスパーソン向けプロファイルテストのWealthDynamics(ウェルスダイナミクス)。 その本は、仕事のヒントを求めて多読していたビジネス書のひとつでした。 すぐにテストを受け、その結果に納得して仕事に取り入れ、活用・応用範囲の広さに感心するとともにいくつもの仕事に役立つヒントが得られました。 その後は、性格診断にもいろいろな切り口・根拠によるものがあると知ることになります。ウェルスダイナミクス以外にもいくつも探し、調べ、テストを受けて仕事の参考にし、現在に至っています。 好きな言葉は 「多面性」 「ひとそれぞれ」 「郷に入っては郷に従え」 あなたの人生で少しでも迷う瞬間があるのなら、まず自分を知ることから始めてみませんか。