このページでは、魅力アドバンテージテスト「ハウトゥファシネート(How to fascinate)」の魅力のひとつについて、書籍「あなたはどうみられているのか?」から抜粋・編集した内容を記載しています。
魅力は長所であり、他社への優位性という意味で、このテストでは「アドバンテージ」という表現をしています。
このページの内容に、もしあなたやあなたに近い人に当てはまるものが多ければ、無料テストを受けてより、理解を深めてみてください。今後の長い人生のコミュニケーションの質を上げる見方が手に入ることになります。
ハウトゥファシネートの7つのアドバンテージのうちの一つ、信頼のアドバンテージについてです。
アドバンテージは7つあり、誰もがそのすべてを持っています。ゴルフクラブのセットのようなものだと思って下さい。どのクラブを使ってもいいのですが、自分にピッタリのクラブを使えば難なく効果的にコミュニケーションを取ることができます。
第1アドバンテージが信頼の人は、時間をかけて忠誠心を築きます
Table of Contents
信頼(TRUST)のアドバンテージ
時間をかけて忠誠心を築きます
信頼タイプの人が話すのは「安定」という言語です
一貫性があることで評価されている彼らは、約束や締め切りを守ります。安心感を与え、献身的で、その名の通り信頼に足る人物です。同僚と飲みに出かけるとなれば、新しくオープンした最先端のカフェよりも、居心地のいい定番のバーを好みます。そのバーには多分彼らのお気に入りの席があり、「いつもの」と言えばマスターがおきい入りのドリンクを出してくれるはずです。
安定感と集中力があり、物事を着実に完了させます。イノベーションタイプとは対象的に実績ある方法を好み、実験することには乗り気ではありません。信頼タイプは混沌の中に秩序をもたらします。確固たる行動計画を練りいつもと同じやり方で行動し、周りが予想する通りの対応をします。
ビジネスでは - 自分よりもチーム優先
このタイプの人は、たとえそれが自分のしごとを増やし難しい立場に立たされる選択肢であろうと、チームに利益をもたらすのであれば、チームのためになる決断を下します。
慣れ親しんだ仲間と仕事をするのを好み、いったんあなた(とあなたの仕事の仕方)を理解すると、彼らは非常に仕事をしやすい相手となるでしょう。信頼タイプの仕事ぶりには安定感があり、期待を裏切ることはありません。このタイプの人には勤勉な人が多く、熱心に仕事をやり遂げます。
会議・ミーティング - 空気を読み流れに沿う
チームミーティングでは、自分の番が回ってくるまで発言せず、発言するときは、過去にうまくいったん点に注目を促し、いつもの手順について説明します。ほかのチームメンバーから強く反対されると、意見を譲る傾向があります。流れに身をまかせ、計画をひっくり返すようなことはしません。
信頼タイプの行動パターンは比較的読みやすいでしょう。たとえば毎日朝8時きっかりに出社し、まずコンピュータの電源を入れ、コーヒーを飲み、前日に準備しておいたスケジュールに沿って仕事を始め、同じ時間に昼食を取るなど、一定のルールに従って行動します。何をすべきか前もって知っておきたいタイプです。
営業・セールス - 顧客と長期的な信頼関係を築く
セールストークでは、製品が築き上げてきた長年の実績について熱弁をふるい、馴染みのないアイデアを、馴染みのある言葉で説明します。新しい製品を発表するときは、従来の優れた機能がそのまま残されていることも忘れずに言及します。
営業担当なら、話が面白くて押しの強いタイプではなく、じっくり長期的な関係を築きます。メッセージが一貫していて、長年の付き合いや信頼関係を強調します。
クライアントとしても信頼できるタイプです。彼らは既知の相手と取引することを好むので、すぐに他のサプライヤーに乗り換えたりしません。このタイプのお客さんは、一定のサービスを期待しているので、彼らのお気に入りのメニューをへたに変えたりないほうが賢明です。
経営 - 安全性優先 ダイナミックな変革より緩やかな成長
経営者がこのタイプの場合、「船」を安全に運行します。大きなリスクを負わない穏やかなリーダーであり、リスクの高いM&Aよりも、本業での有機的成長を好む傾向があります。また、画期的なアイデアよりも、段階的な変革を好みます。計画的にものごとを進め、安定したクオリティを提供します。
長年一緒に働いている同僚と仕事をするのが好きですが、公平さを大事にする一面もあるので、新入りのことも公平に扱います。すぐに腹を立てたりせず、言動が一貫していて、落ち着きがあります。勤勉さ、仕事の質の高さ、信頼性には定評があります。
人と争わずコツコツ集中
ことを荒立てるようなことはしませんし、目の前のタスクに集中的に取り組みます。過去10年にわたって安定的に会社を成長させてきた経営者、毎年忘れずにバースデーカードを贈ってくれる幼馴染み、いつも必ず同じスタイルのジーンズを買いに来るお客さん、信念を曲げない政治家などはこのタイプでしょう。牛乳と卵を切らしたことのない母親も、黙々と仕事をこなし、必ず期日通りに終わらせる同僚もこのタイプです。
あなたのチームに安定感が欲しいなら、信頼タイプを採用しましょう。例えば、このタイプの人が製造部長になれば、品質基準の維持に力を発揮し、工場主任になれば、工場の管理を安心して任せられるでしょう。秘書になれば、混とんとしたスケジュールに秩序をもたらしてくれます。
チーム内に信頼タイプが多すぎる場合は、壮大なアイデアを発案するイノベーションタイプや、温かい雰囲気を作り出す情熱タイプを入れるといいでしょう。
言ったことは必ずやる信頼タイプは、約束を守ることで付加価値を提供します。
信頼のアドバンテージを戦略的に活用しましょう。
ルーチンワークをやりやすいと感じますか?それとも苦痛に感じますか?信頼のアドバンテージを駆使しているタイプの人は、前人未到の事よりも慣れ親しんだことを好む傾向があります。
2人の営業担当者が、法人向けソフトウェアを売り込んできたとします。一方は、毎回、手を変え品を変え巧みな話術でこちらの興味を引き、最新の製品について熱く語ります。彼の興奮が伝わってきてこちらもなんだかワクワクして、その製品が魅力的に思えてきます。もう一方の担当者は、定期的にアポを取り、営業にやってきます。あなたは、冷静で客観的なアドバイスに徐々に安心感と信頼感を抱くようになります。この2人を比べると、当然ながら後者のほうが信頼のアドバンテージが大きいことがわかります。どちらが良い・悪いという話ではなく、自分に一番しっくりくるアドバンテージを使えば、相手に魅力が伝わり、成果を上げられるということです。
あなたの周りで信頼のアドバンテージの割合が大きい人はいますか?頼りがいがある人は誰でしょう?その人たちは、変化に対する保守派だと思われて、危険な立場に追いやられたりしていませんか?
信頼タイプの人が、他の人と組んだ場合
イノベーションタイプと組んだ場合
変化させ、改革を起こしたいときに酌むべき相手です。イノベーションタイプが新たなアプローチを見せてくれるでしょう。
情熱タイプと組んだ場合
最初のうちは情熱タイプは力が入りすぎているように思うかもしれませんが、このタイプの人の前向きな態度に勇気づけられるはずです。
権力タイプと組んだ場合
権力タイプの人はリーダー気質なので、信頼タイプよりも早くその場を掌握します。権力タイプが信頼タイプを支配しようとしない限り、いいチームになるでしょう。
威信タイプと組んだ場合
威信タイプと組むと、チームの基準を引き上げることができ、ただ目標を達成するだけでなく、さらに上のレベルに達することができるでしょう。
信頼タイプと組んだ場合
一貫性のある信頼性タイプ同士は、一番しっくりくる組み合わせです。ただしマンネリに陥らないように注意が必要です。
神秘性タイプと組んだ場合
どちらのタイプも、見せびらかしたり攻撃的になったりすることがなく、情緒よりも事実を重視するというところが共通しています。
警告タイプと組んだ場合
警告タイプは、困難なプロジェクトを乗り越え、問題を回避できるようサポートしてくれるでしょう。
信頼タイプの人は、周囲からこう見えています
- 安定感がある
- 頼れる
- 馴染み深い
信頼タイプの人の、付加価値の生み出し方の一例
常に一貫したパターンを守ることで、信頼感を高める
他のアドバンテージによって変わる信頼の生かし方
信頼×権力=厳粛
信頼×神秘性=アンカー
信頼×情熱=本格派
信頼×威信=外交官
信頼×警告=善良な市民
信頼×イノベーション=進化
ダブル・トラブル
信頼×信頼=保守派
信頼のスコアが高い人は、信義に厚いチームを構築することができます。常に落ち着いていて、献身的で、頼りがいがあります。プレッシャーに曝されていても冷静で、ストレスの多い環境に安定感をもたらします。約束を果たし、実績ある確実な手法を用いて、予定通りに仕事を終わらせることができます。
ですが、信頼のアドバンテージだけに頼りすぎると自分にも周りにも悪影響を及ぼします。